粟田小学校(現・白川小)卒業です。
並河靖之七宝記念館のすぐ近く、細い路地の奥の、白川に面した借家が私の育った家。
そこから数十メートルの白川沿いの土地で、設計の依頼を受けました。
大通りから少しはいると、そこは昭和の世界。タイムスリップします。驚くほど変わっていないのです。
そう、懐かしくて何度も歩き回り、写真を撮り、自転車でも走りました。
同級生の豆腐屋で、おいしい豆腐を買って、今日は湯豆腐。
ここは美観地区。和風の外観が求められます。
京町家の精神性のみ受け継ぎ、オリジナリティーのある外観がよいのか、あるいは伝統的なデザイン、素材に忠実な町家が京町家として相応しいのか、悩ましいところです。
建築の世界では新しいもの、コンセプチュアルなものが注目されます。そして私たち建築家は自己主張が強いようで、他と違うもの、にこだわります。
しかし普通の人が違和感を抱く建築、詳しい解説がないと意味がわからない建築は、いただけません。
さぁ、どうしましょうか。