一般にはあまり知られていないのですが、ギョーカイでは有名な住宅。
88年前の1928年竣工、建築家・藤井厚二の自邸です。
地中に埋めた土管から室内に冷気(暖気)を導くというもので、「クール(ヒート)チューブ」という、現在でも使われる工法を採用しています。
自然とともに暮らす日本の住宅として、特に夏を快適にすごす工夫がこらしてあります。
暑い日はクーラーかけたらやええやん。なんですけど、
ひんやりとした室内や窓から入る自然の風は、心地よいものです。
その他、空間や素材の使い方、納め方、細かなところまで行き届いたデザインなど、専門家が見ても楽しい。
ハウスメーカーの見学会もいいですが、ぜひ聴竹居もご覧ください。
建築家が設計した家は、年数を経てもその魅力に変わりはなく、とても参考になると思います。
事前の申し込み(http://chochikukyo.com/contact/)が必要ですが、ガイドの方が詳しく説明をしてくれます。
コーナー部分には、柱がありません。
桔木(はねぎ)という、木材の天秤棒で屋根を支えています。
窓台や床下換気口のデザインも面白い。