ATS造家設計事務所

菊竹清訓氏の建築

 

東光園に泊まる。

世界的建築家 菊竹清訓氏の代表作も、55年の歳月を経て、老朽化は否めませんでした。

最上階そして6,7階間の貴賓室は使われておらず、階段室も荒れ放題。

でも建築そのものの魅力は今も変わることなく、デザインされた構造の美しさは顕在です。

 

家内は1982年から86年の5年間、菊竹京都事務所に在籍していました。
家内の妹夫婦も菊竹事務所を卒業し、東京で設計事務所をしています。
かく云う私も菊竹事務所に入所すべく、当時の京都支社長の面接を受け、
4月からいらっしゃいと言われていたにもかかわらず、私の都合で、お断りしてしまいました。

もし、あのまま菊竹事務所で先生のご指導を受けていたら、私の人生も大きく変わっていたことと思います。

 

 

釣り構造である、5・6階と3階の間の屋上庭園。
ダイナミックな構造のコンセプトが体感できます。なんて面白い空間なんでしょう。

 

 

大梁の上に載せてある最上階は、HPシェルという特殊な構造の屋根です。
そこにトップライトだなんて・・・雨漏り必至の勇敢な設計!

 

 

 

構造システムがよく分かる模型です。