ATS造家設計事務所

清林寺 瑞雲院 本堂修復・耐震補強工事

260年前の建物が、生まれかわりました。

修復工事の様子は、
清林寺 瑞雲院 本堂修復・耐震補強工事 その1
清林寺 瑞雲院 本堂修復・耐震補強工事 その2
をご覧ください。

文化財建物を修繕するように、
材料・工法を創建当時のままに再現することは、かないませんでしたが、
工期と予算の許す範囲で、できる限りの修復・補強工事を施工しています。

あと100年、200年と、この本堂を引き継いで、使っていただけることを祈ります。

 

屋根材は、ステンレス板にシルバー塗装を施した、金属瓦です。
軽量かつ耐久性があり、外観は、瓦と非常に似ており、良い素材だと思います。

壁の漆喰は、全て塗り直しています。

建具、雨戸、戸袋、浜縁などは、修復をして再利用しました。

 

 

 

 

施工前は、ほとんどの柱が傾き、中には今にも崩壊しそうな、著しく傾斜した柱もありましたが、
創建当時の美しい木組が蘇りました。

内部も壁の漆喰は、全て塗り直し、材木は洗いをかけて再利用しています。
床下、屋根裏も腐朽部材を交換の上、耐震補強工事を施工し、安心して利用していただける本堂になりました。