成美堂出版 「建築家と建てた素敵な家」に、草津の家が掲載されています。 高島町の家を建築雑誌でご覧いただき、昨年3月 丁寧な内容のお手紙で、設計を依頼されてこられた建て主さんです。 建築に掘り出し物なんてありません、と、いつも建て主さんには説明しますが、時として良い大工さん、職人さんに出会うと、えっ、そこまでしてもらわなくても・・・ なんてこともあります・・・
土は、人と切っても切れない縁があります。 建築では壁や塀の材料として長い間のおつき合い。でも本当の土壁は、お寺さんか、よほどの数寄屋建築でないとお目にかかれなくなったのは寂しいことです。 野菜も土から収穫します。ただ作ることが目的であれば、最近では土もお日さんも要らないらしい。そうではなくて、土があるとそこに小さな自然が生まれる、それが面白いのです。 草が生え、花が咲き、虫が寄り、実が成って、鳥・・・
建物を建てる時のマイナス材料、それが極限に近いほど私たち建築家は燃えてしまいます。 小さな家を設計する場合のキーワードは「兼ねる」「透ける(抜ける)」「ぎりぎり」。この三つを形にしていきます。 家具やスペースを兼用し、視線・光・風を透かし、寸法はすべてぎりぎり。こうすることで広がりと締まり感のある住まいになります。 どうぞ無理難題を押しつけてください。 建築家を少しいじめて窮地に追いやると、いい・・・
シックハウスが話題になってからの国の対応は早かった。 使用する建材の基準を明確にし、換気扇の設置を義務化しました。 これだけで安心してはいけません。建材にある「F☆☆☆☆」の標示は人が決めた一つの基準で、安全を保証するものではありません。ホルムアルデヒドは必ずしもゼロではないし、指定以外の化学物質はまだ使用基準さえない。 健康住宅とは、現代の技術や工法を使い、昔から多くの日本人が慣れ親しんでいる・・・
住宅設計では構造を木造にする場合が多い。予算的なことも含めて、住まいには最適だと感じます。 せっかく木で創るのなら昔の民家のように木組みも見せたい。設計も施工も数段むつかしくなりますが、そこは腕の見せどころ。 人が直接触れる床の素材は特に気を遣います。樹種、産地、材の厚さ、塗装の有無など住む人に合わせて決めていきます。 無垢の木の床にはスリッパや靴下は似合いません。どうぞ・・・