長持ちする家
家の寿命は2~30年、各世代が家を建て、ローンを抱えているのが日本の現状です。
もったいないことです。
親が建てた家を子供が建て替えていたのでは、日本から木がなくなってしまいます。今、植えた木は、60年経ってはじめて建築材料になるのですから。
あなたが建てる家を あなたの子供が少しのリフォームで引き継ぐことができれば、それだけで素晴らしいことです。経済的な負担から開放され、生活そのものを楽しむことができるでしょう。
そのためには、
建物の骨格を成す構造材は大きな断面で、しっかりと組み立てる。素材は鉄やコンクリートでも構いません。屋根や外壁は外皮としてとらえ、やり換えを前提とし、リフォームの際に骨組みもチェックする。
メンテナンスは欠かせません。(お金をかけるばかりではなく、建物のことを気にしてあげることが大切なのです)
プランニングは将来の改装に配慮し、柔軟に対応できるものがいい。
目新しくも、難しくもありません。当たり前のことを普通に実践すれば、家は必ず長持ちします。
自宅の木製バルコニーです。
家の完成後、13年経ってから後付けして、6年経過しています。
柱材は檜、梁・板材は米松を使用し、完成時そして2年前に木材保護塗料を塗りました。
見ての通りの雨ざらしです。2階の床板が変色し、劣化が見られますが、腐敗部分はありません。
自然素材である無垢の木は、いつかは朽ちます。
でも、できるだけ長持ちさせたいものです。いつまで使えるものなのか、また、ご報告します。