12年目のリフォーム
12年前に設計させていただいたお住いです。当時赤ちゃんだった子供さんも個室が必要になる年齢となりました。 ワンルームだった3階をご夫婦の主寝室と子供部屋2室に仕切ります。
限られたスペースなので、少し高い目の天井高を利用してロフトベッドを作り、 少しでも各室が広く感じられるよう、大きなスライドドアで柔軟に空間構成を変えられるようにしています。
建て主さんは一級建築士で、建築設計にも造詣が深く、二度目となる今回の設計もプロフェッショナル同士の仕事として、厳しくそして楽しい打ち合わせの日々でした。
どれだけ苦しんだか、どれだけ悩んだか、どれだけいろんなことを考えたか そして何を優先するのか で、設計デザインは変わってきます。
何もリクエストがないと、私たちは勘と経験則で物事を決めてしまい、悦に入って思考が止まります。
ひねり出した答えに対して、自ら「NO」を突き付け、茨の道に入る勇気はなかなか出てきません。 施主の意見として、これではダメなんです と、白紙に戻していただくと、また違った角度からの解答が出てくる場合があります。
外観 鉄骨造3階建てです。
子供室スペースは、勉強机と収納家具そしてロフトベッド。
ロフトに上がるとこんな感じ。 右の写真は主寝室です。