延べ面積は、63.73㎡、20坪に満たない小さなお住いです。
小さくても、設計デザインの工夫があり、ご自身でコテを片手に室内を塗られた建物は、
手作り感溢れる、唯一無二の家になりました。
予算は厳しくても、設計から完成まで、経験し難いモノ創りに触れることができたのではないでしょうか。
そして、日々の暮らしを重ね、年月を経て、ただ古くなるのではなく、愛着のあるお住まいとなることでしょう。
土地も決まっていない状況で、事務所へ相談に来られたのは、2年ほど前のことでした。
時間が過ぎるのは、早いものですね
撮影:岡田大次郎
吹き抜けのあるLDKは、15.5畳です。
玄関・ホール・水回りをワンルームとし、空間を共有することで広がりを感じることができます。
水廻りの間仕切りは、天井までいかないので、上部空間をLDKと共有できます。
キッチンは、ステンレスの天板のみで、ツールボックスというメーカーの製品です。
暮らしのシンプルさが、垣間見えます。
主寝室
左側の建具を外して、ガラス欄間がある鴨居にはめ込むと、二部屋になるという設計です。
吹き抜けの天井は、あえて低くしています。
小さな箱を感じてもらい、小さな家を楽しんでもらうこと、暖房効率を少し良くすること、が目的です。